このガイドでは、Etherscanでどんな情報が見れるかを確認していきます。色々いじってみて、実際のデータを確認することで、Ethereumについての理解を深めることができます。
では、早速見ていきましょう。
目次
Etherscanで何が見れるのか？
Etherscanは、Ethereumブロックチェーン上の情報を閲覧できるブロックチェーンエクスプローラーです。以下に、Etherscanを使用して確認できる主な情報をいくつか挙げます（リンクはメインネットにおける例です）。
- ブロック情報: 最新のブロックや過去のブロックの詳細情報を参照できます。ブロックの高さ（これまでに生成したブロックの数）、タイムスタンプ、ブロックのハッシュ、ブロックに含まれるトランザクション、マイナーの情報などが含まれます。
- トランザクション情報: Etherscanでは、特定のトランザクションの詳細情報を閲覧できます。トランザクションのハッシュ、送信元と受信先のアドレス、総金額、ガス料金などの情報が表示されます。
- アドレス情報: 特定のEthereumアドレスに関連する情報を調べることができます。アドレスの残高、トランザクション履歴、トークン保有量、コントラクトの情報などが表示されます。
- トークン情報: Etherscanは、Ethereum上で発行されたトークンに関する情報も提供しています。トークンの総供給量、保有者のアドレス（多い順、アドレス一覧）、トランザクションの履歴などを確認することができます。
- コントラクト情報: Etherscanでは、デプロイされたスマートコントラクトの詳細情報を参照できます。コントラクトのアドレス、コントラクトのソースコード、ABI、トランザクションの実行履歴などが表示されます。
- イベントログ: スマートコントラクトのイベントログもEtherscanで確認できます。イベントの発生時刻、イベントのデータ、関連するトランザクションなどが表示されます。
これらは一般的な情報ですが、Etherscanではさまざまなデータと機能が提供されています。ユーザーはEtherscanを使用して、Ethereum上のトランザクションやアドレスの詳細を確認したり、ブロックチェーンの活動をモニターしたりすることができます。
トランザクション情報
- Transaction Hash: トランザクションのハッシュ値（この値がキーとして使われる）
- Status: トランザクションが成功したか失敗したかを表すステータス
- Block: ブロックの高さ（何番目のブロックにこのトランザクションが含まれているか）
- From: 送信元のアドレス
- To: 送信先のアドレス
- Value: 送信したトークンの額
- Transaction Fee: このトランザクションで支払われた手数料。Gas Price × Gas数
- Gas Price: ガス１単位あたりのガス代金
- Gas Limit & Usage by Txn: 最大のガス数と利用されたガス数
画像の例だと21000ガス使われ、単位あたりガス代金0.000000015530996486 ETH なので
21000 x 0.000000015530996486 = 0.000326150926206 が手数料になります
この例の場合、FromのアドレスからToのアドレスへ0.0112338 ETH送金し、その際に、0.000326150926206 ETHのガス代を支払った、というのがトランザクションを要約した内容になります。
アドレス情報
- ETH BALANCE/ ETH VALUE: このアドレスが保有しているETHの額とそれをUSドルに換算した場合の金額
- TOKEN HOLDINGS: 該当のアドレスが保有しているトークンの一覧とその額（ボタン押下すると次の画像のような詳細が確認できます）
- Transactions: 該当のアドレスが実行したトランザクションの履歴
トークン情報
- MAX TOTAL SUPPLY: トークンの総供給量
- HOLDERS: 保有者数
- TOTAL TRANSFERS: トークンが送金された総回数
- Transfers: トランザクションの履歴
この例は、BNBというBinanceが発行しているトークンです。時価総額の高いトークンですが、供給量も非常に多いことがわかります。
コントラクト情報
- Contract: 該当のコントラクトアドレスのContractタブを選択するとそのコントラクトのソースコードを確認できる場合があります。
- Contract ABI: 上記のページで更にスクロールすると、”Contract ABI”というパートがあります。ABIは、Application Binary Interfaceの略で、簡単に言うと、他のContractからプログラムでこのContractの機能を呼び出したい場合に使われます（関数を呼び出すためのインターフェースのみが定義されているファイルになります）
- Transactions: “Transactions”タブに切り替えると、トランザクションの履歴を確認することができます
- Events: 該当のコントラクトでEventが定義されている場合、発出されたイベントはこのタブに履歴として記録されます（Eventについては、詳細を後述する予定です）
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